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それから授業が始まるまでジルヴァ達は雑談を楽しみ、久しぶりの再会で話題は尽きず、楽しい一時を過ごしていた。
そして朝のホームルームの時間が迫りジルヴァとギールは学園長室を出て、ジルヴァが担任を務めるクラスへと向かうことにした。
「ジル君のクラスは個性的な子達が多いから頑張って」
教室に向かう途中、ジルヴァはミリアから貰った教材を片手に廊下を歩いているとギールが特別クラスの現状報告をする。
「んな事言われても教師なんてやった事ねぇから色々不安だぜ」
ジルヴァの不安な言葉を聞いたギールは「ハハハ」と笑う。
「ジル君でも不安になる事あるんだ。でも大丈夫だと思うよ。生徒は皆ジル君と歳も近いし、良い子ばかりだからね。
不安なら自分が思う教師の理想っていう姿を目標に頑張ればいいと思う。何なら僕を理想にしてもいいよ?」
満面の笑顔で話すギール。その言葉を聞くとこの学園の生徒達がどれほど良い人達なのかがわかる。
ギールもたまには良い事言うんだなー。教師の理想像をギールにはできねぇけど。
と内心ジルヴァは思っていたが、ギールの言葉に少し救われ、気持ちが楽になった様子だ。
そうしてジルヴァ達は特別クラスに着いたと同時に学園内にチャイムが響く。
「ジル君は少し待ってて。呼んだら入って来ていいから」
ギールはそう言い残し、教室の中に姿を消した。
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