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「真弓と俺は幼なじみだ」
ジルヴァは簡単かつ、簡潔に述べた。
それを聞いた真弓周辺の生徒達が騒ぐ。
「そうなんだー」
未夜は呟くと席に着く。質問を受けている間、真弓から熱い眼差しで見られていたジルヴァだが、何故熱い眼差しなのかは彼には分からなかった。
「次の質問は?」
ジルヴァの言葉に数人が手を挙げるが、さっきほど多くはなかった。
恐らく真弓との関係を聞きたい人が多かったのだろう。
「えーっと、次は月島 美月(ツキシマ ミズキ)」
この子も日本人で黒髪黒瞳。長い黒髪のツインテールが印象的。
名前の最初と最後が同じというのも印象的だ。
「はぃ!ジルさんは彼女いるんですか?」
美月がそういうとクラス内が騒がしくなり、「美月ちゃんナイス!」とか「良く聞いた!」とかが聞こえた。
今までの質問より賑やかになったのが疑問に思うジルヴァ。
「いねぇーよー」
事実、今まで彼女なんて出来た事がないジルヴァ。仕事が忙しいなどの理由で作らなかったのだ。
その言葉を聞いた生徒達数人が歓声を上げた。
「ならこのクラスの人で誰がタイプですか!?」
嬉しそうな表情を浮かべた美月は少し興奮気味に聞く。
「んー、外見だけじゃわからねぇーな。このクラスは可愛い人とか綺麗な人ばかりだし」
ジルヴァの言葉を聞いた生徒達は何故が盛り上がり、騒がしくなったのだが、ジルヴァがその理由を知るはずもなく不思議に思うだけだった。
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