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「よしっ!私にもチャンスがある!」
美月は呟き、握り拳を作ってガッツポーズをする。
その言葉に更なる疑問を浮かべるジルヴァ。
彼が疑問に思っていると、ギールが羨ましそうにジルヴァを見ていた。
ギールがその疑問の答えを知っているのが少しムカつくジルヴァだったが考えても答えは一考にでて来ない為諦める事にするのだった。
「次の質問で最後なー」
ジルヴァは美月が席に座るのを確認すると最後の質問に移る。
そして一人の女の子が手を挙げた。
「んと、虎 香蘭(フー シャンラン)で最後だな」
呼ばれた中国人の彼女が立ち上がる。少し茶色く短いポニーテールの髪に黒い瞳。
「自分と手合わせ願いたいアル」
少し片言で喋る香蘭。
日本語をまだ完全に覚えていないようで語尾が可笑しい。
「ちょっと待つのじゃ。拙者も手合わせ願いたい」
突然会話に乱入してきた彼女は身長が高く百七十前半はあり、後ろの黒髪を上げていて、黒い瞳。完全に日本人の顔立ちで優しそうな顔をしている。
「花咲 奏(ハナサキ カナデ)か。まぁ、機会があれば香蘭と奏とも手合わせしてやるよ」
ジルヴァの言葉に二人は喜んでハイタッチを交わす。
奏の語尾も少し可笑しく、今時「のじゃ」や「拙者」って言う人がいるとは驚きだ。
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