白魔学園

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このクラスにはギールの言う通り、個性的な生徒が多い。クラス全員で十二人、ジルヴァが会話を交わした生徒は六人だ。 幼なじみの真弓。 お嬢様のような桜花。 モナに少し似ている未夜。 積極的で明るい美月。 少し片言で喋る中国人の香蘭。 長身で特殊な喋り方をする奏。 教師というのも少し楽しそうだ、と感じるジルヴァだった。 「質問も終わったし僕は帰るよ。何か困ったら呼んでいいから」 ギールはジルヴァに背中を向け手を振り、教室を出て行った。 「んで、このクラスはどんな授業をしてんだ?」 「このクラスは今まで殆ど自習で先生が日替わりで来ていたので、授業内容は決まっていませんわ」 ジルヴァの言葉に前の方に座っている桜花が答える。 「ならどうしようか……この時間は取り敢えず時間割決めるか」 「「「賛成ー―――!!」」」 ジルヴァが立てた予定に生徒達が賛成の声を上げる。 「私実戦がやりたいアルネ」 「ジル様わたくしは魔法学を」 「うちは魔法の練習がいいわ」 「魔科学の勉強したいです」 と、様々な声を聞いたジルヴァは候補を黒板に書き、生徒達の意見などを聞きながら時間割を決めていく。
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