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「最後に何で学園の外で使ってはいけないのかは、危険性がある。そして一般人に魔法の存在がバレると地球規模の大パニックが起こるだろう。
そして一般人は自分には持っていない魔法の力を持つ魔法使いを消そうとするだろう」
パニックだけなら時間が解決してくれるが、未知の力である魔法になるとパニックだけじゃ済まされない。
「な、何で私達が消されなきゃいけないのよ!?」
エリシアは驚き、興奮した様子でジルヴァに質問をする。
普通なら魔法の存在がバレただけで殺されるとは思わないだろう。
「理由は簡単だ。自分の持っていない力を持ち、簡単に人を殺せる力を持っているんだ。一般の人々はその力に恐怖、嫉妬や様々な感情を抱くだろうよ。
魔法の存在がバレたら一般人は殺される前に魔法使いを殺そうとする。
俺達だって魔物に会えば、殺される前に殺そうとするだろ?それと同じだ。
そして何より、前例がある。中世の時代に西洋で魔女狩りがあったのは知ってるだろ?魔女達は魔法を使ったのが一般人にバレて殺された。
だから学園の外で使うのは禁止なんだ。」
その点、魔球は魔法禁止区域以外なら何処でも使える。
ジルヴァの言葉にエリシアは納得したのか、席に座るが複雑な表情をしていた。
軽い気持ちで聞いたのが中々深刻な話だったからだろう。
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