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「「先生さようならー!」」
外は既に夕焼け空が広がり、教室内には夕日の光が差し込む。
一日の授業を終え、生徒達は教室を出て行く。
「ジルって何処に住むん?」
ジルヴァが教室内の戸締まりをしていると後ろから声を掛ける生徒。
彼が後ろを向くと真弓と護衛対象の天枷 詩織が立っていた。
詩織の容姿は栗色の髪に茶色の瞳をしていて、ミリア似の綺麗な顔立ちをしている。
「あぁ、言うの忘れてたけど今日から真弓の部屋に居候させてもらうぜ」
当然、ジルヴァの言う事に唖然としながら驚く二人。
「ジルくんが私達の部屋に住むって事?」
何とか思考を回復させた詩織がジルヴァに尋ねる。
「教員寮も生徒寮も満室みてぇだからミリアさんが詩織と真弓の部屋に居候させてもらえって言われたんだが、大丈夫か?」
「ママがそう言ったんなら良いよ!」
予想外にかなり軽い感じで話が進む。
「まぁ、部屋一つ余ってたからその部屋使ったらいいんちゃう?」
真弓が何かを思いだし、詩織に言う。
「そうだね。じゃぁ寮に行こっか!ジルくんも場所知らないと思うし」
詩織は明るい表情を見せる。
初対面の男とこれから同じ部屋で住む事になるのだが、こんなに軽く決めていいのだろうか。
そしてジルヴァ達は教室の戸締まりをし、寮に向かった。
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