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ジルヴァはメイド達の間にできた道を先に行くと、一人の女性が両手を前で揃え待っていた。
「お疲れ様です。社長」
彼女の名はマリア・ハウネッツ。ジルヴァの秘書を務めている。
容姿は腰辺りまで伸びたポニーテールの黒髪に黒い瞳、背は百七十センチ後半はあるジルヴァの肩辺り。
顔立ちもかなり綺麗で少しクールな印象がある二十歳の女性。
マリアはジルヴァの持っているシンプルな黒を基調とした手持ち鞄を手に取った。
「帰って来て早速ですが、仕事の依頼が届いております」
マリアの言葉にジルヴァは溜め息をついた。
「マジかよ……」
帰ってきてのんびりする暇もなく次の仕事が入ってしまい、嫌気が沸いて来るジルヴァ。
ジルヴァは仕事の書類を見る為に大広間に向かう。
玄関から真っ直ぐ行った所に階段があり、上ってすぐの扉に手をかけた。
「お帰り!お兄ちゃん!」
扉を開けると少女がジルヴァの腹部にかなりの勢いで飛びついて来た。
彼女はジルヴァの妹で名前はモナ・リディルハート。
ジルヴァの胸辺りまでの身長で歳は十三。
容姿は青色の髪にジルヴァの右目と同じ蒼色。
顔は幼さの残った可愛い顔立ちだ。
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