466人が本棚に入れています
本棚に追加
――そしてジルヴァ達は雑談を楽しみながら寮へと向かう事、約二十分。
「これが寮か?デカすぎるだろ!?」
目の前にそびえ立つ建築物。寮と言うには勿体ないほどの広さと綺麗さを誇っている。
寮は六階立てで、横に果てしなく長い。
「高等部の生徒がほぼ全員ここに住んでるからね。広いのも当たり前になってるかな」
ジルヴァが寮のでかさに唖然と見上げていると、彼の呟きに詩織が説明をする。
確かに高等部の一学年でも千五百人近くいる訳だから高等部の生徒全員で五千人近く。寮がこんなに広いのも納得できる。
更に加えると、この学園には中等部もあり、その数も加えると生徒の人数だけでも一万人近い。
中等部の寮もあるし、そして教員寮もある為この学園に住んでいる人口の数はどれほどの数なのだろうか。
一人で納得しているジルヴァをよそに、真弓達は寮の中に入っていく。
周りに真弓達がいないのに気づくとその後を追うように寮内へと足を踏み入れた。
寮内も清掃がされており、新築とも言えるほど綺麗だ。
そしてジルヴァ達は寮内のロビーを通り、ジルヴァの部屋になる予定の真弓達の部屋である六階へとエレベーターで向かった。
最初のコメントを投稿しよう!