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「ここが今日からジルくんの部屋でもある私達の部屋だよ」
その扉のプレートには
『篠宮 真弓
天枷 詩織
ジルヴァ・リディルハート』
と書かれていた。
この学園の職員の方は仕事が速い。今日来たばかりのジルヴァだが既に扉のプレートには名前が加えられていた。
そしてジルヴァ達は部屋の中に入った。
「お邪魔しまーす」
「ここはもうジルの部屋でもあるんやから『ただいま』やで!」
ジルヴァの言葉を真弓が訂正する。
「ただいま」
何故かとてもこの言葉を言うのがこそばゆく感じるジルヴァ。
時期に安心して『ただいま』と言える日が来ることを願おう、と思うジルヴァだった。
「「おかえり!!」」
ジルヴァの言葉に満面の笑みで二人は返してくれる。
短い言葉ではあるが、その言葉がとても嬉しく感じるジルヴァ。
「これジルくんの荷物?」
玄関に置かれた荷物を指差して詩織が言う。
「あぁ、それ俺のだ」
空間圧縮機が搭載された正方形の鞄と重量補助機が搭載されたニメートルほどある長方形の鞄があった。
「この部屋がジルくんの部屋になるから荷物置いといてね」
玄関から入ってすぐの右側にある部屋がジルヴァの部屋になるようだ。
ジルヴァは荷物を手に取り、自室になる部屋へと入った。
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