プロローグ

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「秋のG1ラッシュ始まるなぁ」 「始まるなぁ」 「今年はどのレースもけっこう何頭かに絞れそうだから収支安定しそうだよな?」 「……は?」 「いや、だから荒れなさそうだから手堅く収支ついてきそうだよなって……」 「いやいやいやいや、……どう考えてもそれ面白くなくね?おれそんなチマチマした展開望んでねえし!そんな小銭稼いで何が楽しいの!?」 「何が楽しいって……競馬だけど?」 「んなん競馬ちゃうわ!そもそも夢がねえ!」 「夢もなにも当たらなきゃ意味ないじゃんかよ……そうゆうのは当ててから言ってくださる?」 「うわぁ……穴党に言ってはいけないことを……」 「本当の事言って何が悪いの?つか先に言ったのそっちだべ?」 「……引けぬか?」 「引けぬ」 「どうあっても引けぬか?」 「元斗のさだめ宿命引けぬ!」 「ここから先は水掛論だしな……じゃあやるか?」 「やりますか?」 「何を?」 「いや、勝負じゃねえのかよ!何をやるつもりだったんだよ!」
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