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※※※
「総理! 都内にある居酒屋『黒木屋』から巨大なエネルギー反応!」
部下からの報告に、総理と呼ばれた男は組んだ手で口元を隠した。
その背後に控えていた白髪の初老の男がため息混じりに呟く。
「第四の暴走……最強のチャラ男拒絶タイプか」
「ああ。現時刻を持ってコード・ムーンプリンセスを目標と認識する! 大至急神成……コード・KAMINARIと連絡を取りなさい!」
「しかし、神成氏は現在ブラジルで誘拐された邦人の救出に向かっています!」
部下にそう報告された総理は、黙って椅子から立ち上がった。
「夏目、少し頼む」
「谷、どうするつもりだ?」
その場から離れようとする谷総理に、夏目が声を掛ける。
「第三のコードネーム候補を呼んでくる」
肩越しに振り返り、再び歩き出した。
「仮のコードネーム、コード・ドラゴン……山岡竜也君をな」
「……分かった」
立ち去る谷総理を見送った後、夏目は部下に支持を出す。
「政府より各省庁に通達! 超法規的措置を用いて市民の避難を最優先! 少しでもいい、時間を稼げ!」
「「はいッ!」」
部下達の返事が重なった。
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