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城にて。
むかしむかし。不幸な少女、シンデレラがいました。
シンデレラは日々、継母とその女子供二人から冷たく扱われていました。
ある日、お城で行われる舞踏会に継母と姉二人は行きました。
シンデレラが留守をしていると、魔女が来てある事を言いました。
そしてシンデレラに素敵なドレス、綺麗なガラスの靴を与え、舞踏会へ行かせました。
こんな感じかしら。
多分、昔話にでもなったらこうなるわよね。
嗚呼、幸せ。
本当に幸せ。
ここはお城。今は舞踏会。素敵な音楽に上品な雰囲気。
そして目の前には、憧れの王子様。これ以上の幸せって無いわ。
「近くで見て、改めて感じたよ。やはり君はとても美しい」
私の手を握り、腰に手を添えて一緒に踊る王子様。その柔らかな微笑みに、私の体温は上がってしまう。普段から褒められることに慣れていないから、なんだか変な感じ。
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