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まもなく息子、一成が住む街、というところだった。 涼子が読んでいた文庫本を鞄にしまおうとしているとき― ギィィィーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!! ものすごい轟音とガタガタとした揺れが涼子の乗る列車を襲った。 車内にキャーとかゥワァーとかといった叫び声が響いた。 列車が停止し、少しの静寂の後アナウンスが入った。 「た、ただいま、えー、事故、えー、事故が、じ、事故」          _
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