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「参加者合計は200人、中にはテロリストも含まれます
しかし凶悪犯の大半はT、逃げる側なので安心を、そして移動可能範囲はとある場所から半径15Kmです」
「………出るとどうなる?」
汗を一滴流しながら、龍平は聞いた
答えは予想通りだったが
「失格です」
「失格=死………でいいんだな?」
「そのとおりです
が、この場合は少し違います」
龍平はその場にあぐらをかく
「移動完了時刻、すなわち水曜日と木曜日の境目0:00にイベントがあります」
「イベントだと?」
「内容はその機械を通してお伝えしますが、先ほどの失格者は全て、意義無く、例外無く、仁義無く、イベントの餌にさせて頂きますので悪しからず」
深呼吸、そして睨み付け、再び深呼吸、気持ちは落ちついている
冷静な状態じゃないと多大な間違いを犯しかねない
「以上で教えれる内容は終わり、後は自分自身で見付けてください」
「最後に質問だ」
ん?と黒服は反応した
早々に立ち去るつもりだったのか
「何でしょうか?」
「参加………しなければ?」
「拒否権はありません
あなたは明後日、水曜日0:00からゲームスタートします
ちなみに腕輪を付けさせていただきました
それは発信器です
もうお分かりですね?」
黒服はその場から立ち去った
普段の景色に戻る、先程まではどこか別の場所にいたかのように感じた
龍平は短刀と機械を眺める
「何がゲームだ、………目的がわからない
いや、今はゲームを終わらせる事が先、逃げ切るんだ………絶対に」
龍平は歩こうと一歩踏み出して止まった
重大な事に気づいたらしく、顔中に汗を流して動揺する
「あいつら、………もしかしたら、予想が当たってたら………ルールなんて1割程度しか教えていないじゃないか、………これは、……もしかしたら……クリア………………不可能ゲーム」
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