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疑惑
あれから半年が経った。
その日、たまたま仕事が休みだった早苗は、悠子と共にショッピングを楽しんでいた。
ずっと家事をこなすばかりではつまらないだろうという早苗なりの気遣いからである。
『この服可愛いわ~!!佐野さんに似合いそう』
『そうですか?でも確かに可愛いし…おまけに安いし、この際だし買っちゃおうかしら』
そんなこんなで、2人の手には大量の紙袋が握られている。
時刻はもう夜の7時。
一通りショッピングを終え、帰りにどこかで何か食べて帰ろうかと話していた矢先…
ふと早苗の横を通り過ぎた若い女性。
『……!!!』
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