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帽子を目深に被っていたのではっきりと顔は見えなかったのだが、死んだはずの津村由紀にそっくりだったのだ…
明らかに動揺の色が隠せない早苗。
そんな早苗に気付いた悠子。
『奥様…?どうかなさったんですか…?』
『えっ…!?いや…何でもないのよ』
『そうですか?まぁそれならいいんですけど…』
そう言った悠子の口許には、不自然な笑みが浮かんでいた…
もちろん早苗は動揺しているため、悠子のその不自然な笑みに気付く事など出来なかった。
(他人の空似かしら…それとも…)
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