ある春の日に…

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『もしもし…?』 『もしもし、安藤さんのお宅でしょうか?』 どうやら電話の主は男の様だ。 『そうですが…』 『奥様ですかね?私、〇〇警察署の前川と申します。』 『警察…?警察の方が何のご用ですか…?』 『実は〇〇県の海で男女の死体が上がりましてね…持っていた運転免許証から男性の方があなたのご主人だと分かりまして…』 『ほんとに…?』 『免許証も見ましたし、ご主人に間違いないかと…つきましては、一度うちの署に来て下さいませんか?』 『分かりました…』 そう言って早苗は電話を切った。
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