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仕事が早く終わり、宿舎にもどり部屋で作曲をしていた。
最近、スランプなのか
納得のいく曲ができずに
イライラしていた。
『あー…クソっ…』
そんな時、俺の携帯が鳴った。
相手は……
――俺が想いを寄せている相手。
「ねえー。ユチョン?」
『なに?』
「今日の夜…暇?」
『暇だけど。』
「…一杯。付き合って」
『いいよ。』
「じゃあ、いつものバーで。」
『わかった。』
俺は電話を切ると、作曲をやめ
ベッドへと倒れ込んだ。
――あいつの声…震えてた。
また…何かあったのかな?
あいつが俺を呑みに誘うときは
大抵なにか悩みを抱えた時だ。
俺は枕に顔をうずめ、目を閉じる。
―今日はどんな悩みが
増えたんだろうか…
俺はそれに上手くアドバイスができるんだろうか…
でも、君に逢えると思うと
俺の感情は高まるばかり。
君に逢えるのなら…
どんな相談だって聞くよ。
俺はベッドから起き上がり
出掛ける支度をした。
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