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俺がソファに座ってぼーっと
考えてるうちに
彼女はワイングラスを二つ
テーブルに並べていた。
「今日は、珍しいワインなの」
赤ワインをグラスに少しだけ注ぐとそういって、ふっと笑みをこぼした。
香りを楽しみ、口に含ませると今までに味わった事のない芳醇な葡萄の香りが口いっぱいに広がった。
『すごいね、高いでしょ。このワイン』
「ふふ…それより、みんなにはなんて言い訳してきたの?」
『ああ…適当に、頭痛いって』
「なにそれ、頭痛いからって理由になってないじゃない」
そういうとまた微笑して
俺の肩に寄り掛かった。
『いーの。』
少し、談笑をしていたが
今日はいい酒を呑んだからか?
酔いが回るのが早い気がする。
「ユチョン?酔った?」
俺の頭を撫でながら心配する彼女から
すごく魅力的な香りがした。
『いい香り…』
きゅっと彼女に抱き着く
「ユチョン、今日は甘えてくるね、何かあった?」
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