第三曲。『Nobodyknows』

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『何もないよ、いつもと一緒』 ――俺の気持ちが悟られないように もう一口、ワインを口に含んだ。 でも、それは逆効果で。 媚薬を飲んだかの様に、俺の欲情が駆り立てられていく。 「お水、持ってくるね?」 スッと立ち上がると キッチンへと移動する彼女から さっきと同じ、俺が好きな香りが鼻をくすぐった。 その時、俺の中で ナニカが吹っ切れた。
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