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均等に並ぶカウンターの椅子が
俺と彼女の間だけ
物凄く離れている様に感じた。
『…泣かないで?』
それ以上は言えない。
言っては…いけない。
―あいつよりも、俺が幸せにするから
こんなにも想っているのに。
なんで…
どうして…
君はジェジュンの女なんだ?
他の男だったら。
すぐにでも君を奪っていたのに…―
何分沈黙が続いただろう。
おもむろに彼女が
口を開いた。
「私……不安なの。ジェジュンに本当に愛してもらえてるのかって……。仕事上、会えないのは……解りきった事だけど……やっぱり……寂しいの…。」
『そうだったんだ…でも、ジェジュンは君の事をいつも嬉しそうに話すよ?好きっていう気持ちが凄く伝わって来る。だから心配しないで?』
――俺だって…好きなんだよ?
胸が苦しくなるくらい
愛しいんだ…
『大丈夫。ジェジュンは君を愛しているよ。』
―…俺は…君を愛しているよ―
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