第一曲。『TAXI』

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俺は彼女の肩を抱いたまま 会計を済ませて外に出た。 キラキラとイルミネーションが輝く並木道を 二人とも無言で歩く。 周りでは恋人達が手を繋いで歩いていたり、 抱き合ったりしている。 俺達も他から見たら そんな風に見えているのだろうか? いや、そうであって欲しい。 今日だけは君の特別な存在でいたい。 「ユチョン…」 ―君が俺を呼ぶ声でさえ、 愛しいよ… 『どうした?』 「ごめんね…」 なぜか胸がドクンと鳴った。 『どうして…謝るの?』 「なんと…なく…」 言葉に詰まりながら話す彼女に 俺は胸を締め付けられる。 ―君は……俺の気持ちを…知っていたんだね。 『俺は大丈夫だよ?』 そう言うしかなかった。
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