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彼女は俺からスッと離れ
向き合う形になった。
彼女は真っ直ぐな瞳で
俺を見る。
「今日ユチョンに話して…気が楽になった。ユチョン…これからも変わらず親友でいてくれる…?」
彼女は笑顔を作った。
―…親友という言葉が
嬉しいはずなのに
それは俺に絶望感を与えた。
俺は……君の恋人にはなれない。
『当たり前だろう?一生親友だ。だからまた悩んだらいつでも頼っていいから。』
泣いてはいけない…
ここで泣いたら、君を困らせる。
自分の感情を押し殺して
一生懸命、偽善者を装った。
「ありがとう…優しいユチョンが大好きよ。」
そういって彼女は優しく抱きしめる。
――君の【好き】は【親友】としての感情で
俺が君に抱いている【好き】とは決して交わることはないんだと
改めて感じた。
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