第一曲。『TAXI』

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彼女は俺からスッと離れ 向き合う形になった。 彼女は真っ直ぐな瞳で 俺を見る。 「今日ユチョンに話して…気が楽になった。ユチョン…これからも変わらず親友でいてくれる…?」 彼女は笑顔を作った。 ―…親友という言葉が 嬉しいはずなのに それは俺に絶望感を与えた。 俺は……君の恋人にはなれない。 『当たり前だろう?一生親友だ。だからまた悩んだらいつでも頼っていいから。』 泣いてはいけない… ここで泣いたら、君を困らせる。 自分の感情を押し殺して 一生懸命、偽善者を装った。 「ありがとう…優しいユチョンが大好きよ。」 そういって彼女は優しく抱きしめる。 ――君の【好き】は【親友】としての感情で 俺が君に抱いている【好き】とは決して交わることはないんだと 改めて感じた。
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