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そして約束の終業式の日。
「トレイン殿。」
今は放課後。教室には2人の影があり、1人は机に伏せっている。
「おきるでござるよ。終業式は終わったでござる。」
「ん……俺の眠りを妨げる者は何人たり「遅れるとルイナ殿に怒られるでござるよ。拙者は先に行くでござる。」」
話を妨げられたトレインは一瞬ムスッとした顔になったが、今の状況を理解したのか顔が青ざめてきた。
「やっっっっべぇぇぇぇぇぇぇ~!!!!!」
ーーーー
「私を待たせるなんていい度胸ね。」
「でもたった30秒ですよ!?」
「なめんじゃないわよ!!
アルテスじゃ、その何秒遅れただけで仲間が死んだりするのよ。」
穏やかだったルイナの表情が一変してかなり怒っている。
「ちょうどいいわ。シン君もいるからまとめて説明しとくよ。
トレイン君、''あいつ''って言ったらわかるわよね?」
ルイナがそう言った瞬間、トレインは体をビクッとさせた。
「あぁ……」
その表情は、シンが今まで見たことのないほど怒りに満ちていて殺気だっていた。
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