第一章~始まりは突然~

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「シン君には初めて言うけど、その''あいつ''が原因で魔物が増えてるのは、知ってるわよね? その魔物が今は3年前とは比にならないくらいふえちゃったのよ。 まぁ分かりやすく言うなら警戒レベル4がアルテス全体にかけられている状態ね。」 「なっ!?!?」 「…………すまぬが、その説明では拙者には何がなんだか分からないでござるよ。」 「アルテスには、警戒レベルというものがある。 その時に起こっている事件・事故がその地域にもたらす影響や危険性の大きさだ。 警戒レベルは5段階。今は上から二番目のレベル4。これは魔大戦の時に出る警戒レベルだ。 魔大戦のことは前、話したよな。」 アルテスにはクラリスと違い国が1つしかない。 王族が絶滅した今から約250年前から王の世代交代の節目には、必ず政権争いがおき戦争がおこるようになった。 この戦争を魔大戦と呼んでいる。 世界の半分が戦地となり、住民などお構いなしで戦うことで理不尽に死ぬことで、近年問題になっている。 他にも各地で戦争はあるが魔大戦の比にならない。 決して小さい訳ではないのだが、魔大戦が大きすぎるのだ。 「……………」 「まぁシン君の反応が普通。勝手に出歩いたら死ぬからね。 だから今のトレイン君みたいな「たった30秒だから」のその何秒かが命取りになるの。 肝に銘じておきなさい。」
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