第一章~始まりは突然~

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トレインはキョロキョロと顔を振り、シンの言った人を探す。 「あれって?あっ、いた。」 見つけたようだ。少し目を細め眉間にしわを寄せ、その人を見つめる。 「あれは………… 誰だ?少なくともアルテスの人間だな。」 「そうでござろうな。いかがいたすか?」 「どうせ俺に用なんだろ。ここら辺じゃ俺しか留学生いないからな。ちょっといってくる。」 そういって謎の人物のほうに歩きはじめた。 「おいおばはん、何の用だ?」 「おばはん?失礼なガキね。これでも私は21歳よ!! ルイナお姉さまと呼びなさい。」 ルイナという凄い形相をしたおば……お姉さまはトレインのほっぺたをつねって引っ張った。 「うほへふ、しょうはんでふ、おねえはま。(嘘です、冗談です、お姉さま。)」 「分かればよろしい。」 そういって縦縦、横横、丸かいてちょんちょんのちょんちょんの部分のように、トレインの頬ピピンと離す。 「もしかして君がトレイン君?」 「そうですけど?」 トレインは頬をさすりいって~と呟きながらそう答えた。
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