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トレインはキョロキョロと顔を振り、シンの言った人を探す。
「あれって?あっ、いた。」
見つけたようだ。少し目を細め眉間にしわを寄せ、その人を見つめる。
「あれは…………
誰だ?少なくともアルテスの人間だな。」
「そうでござろうな。いかがいたすか?」
「どうせ俺に用なんだろ。ここら辺じゃ俺しか留学生いないからな。ちょっといってくる。」
そういって謎の人物のほうに歩きはじめた。
「おいおばはん、何の用だ?」
「おばはん?失礼なガキね。これでも私は21歳よ!!
ルイナお姉さまと呼びなさい。」
ルイナという凄い形相をしたおば……お姉さまはトレインのほっぺたをつねって引っ張った。
「うほへふ、しょうはんでふ、おねえはま。(嘘です、冗談です、お姉さま。)」
「分かればよろしい。」
そういって縦縦、横横、丸かいてちょんちょんのちょんちょんの部分のように、トレインの頬ピピンと離す。
「もしかして君がトレイン君?」
「そうですけど?」
トレインは頬をさすりいって~と呟きながらそう答えた。
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