天然至上主義

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ことの発端は昼休み、ご飯を食べ終わった時に起きた。 「ねぇ、朝子。聞いてよ」 あたしの前の席に座り、手で口元を隠すように話しかけてきたのは、数少ない友達のひろみだ。 「なに?」 あたしはお弁当箱をふきんで包みながら、軽い気持ちで耳を傾ける。するとひろみは、机に身を乗り出し顔を近付けると、こう言った。 「放課後、生田先生に告白しようと思うの」
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