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水商売を始めてからの、約3年という時間…。
俺はある意味、人生で1番“濃い”時間を過ごしたかもしれない…。
それは良くも悪くも、全てひっくるめて…。
日常的な生活では体験しえない、非日常的な生活での体験。
非日常的な生活をするうちに、裏社会やそこに潜む闇の一部を知った。
そしてその体験から、様々な事を学び知識にした。
体験した出来事を、無駄にしたくなかったから…。
さらに、その体験した出来事や非日常な生活の中で、多くの裏切りを見た。
出会った人間同士だったり、出会った人間から受けたり…。
もちろん俺自身も、何度か裏切りを体験してきた。
そして裏切りは知らず知らずのうちに、精神的に強くさせていった。
いや、人間に対する信じるという気持ちが、薄れていったと言うべき…か。
しかし何故、こんな生活を送っていたのか?
優奈の件、龍平や智史の件…。
確かにその後、数ヶ月は、落ち込んだり悩んだり、気持ち的にもへこんだ毎日を送っていた。
だが、そうなったのは誰のせいでもない。
そういう道を選んだのも、そういう結果を招いたのも、全て俺自身…。
全ては“身から出た錆”なのだから。
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