放浪人生

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どうやら、僕はレズビアンらしい。 いくつかの恋をした後に僕は自分の性向に決定を下した。 男嫌いと言う訳ではない。学生時代、社会人になってからも、普通に男性との関わりはあったし、友達も居た。 けれど男性に恋をした事はないし、愛した事もない。 女性に対してしか心が動かない自分の性に悩んだ事もある。 男性に生まれ変わりたいと望んだ事もある。 女性に恋することで、必要以上に男らしくあろうと努力した事もある。 もし、現在の性別変更可能な制度が施行されていたら、僕は今頃男として生きていたのかも知れない。 けれど、この年になって思う。 僕は男ではない。体はもちろんの事、心も男ではないのである。 かと言って、女かと聞かれたら、それも否定するしかない。 男でも女でもないと同時に男であり女である、それが僕である。
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