堕ちた人生行路

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現在、僕は四十代半ばである。 定職も持たず、貯金もない。 フリーターと言う言葉はこの年になると重い現実である。 婚歴なし、愛するべき家族も恋人もなし、将来への夢も希望もなし。 健康な体すら失ってしまった。 今の僕が、潤沢に持っているもの…、それは有り余る時間と豊富な髪の毛、豊富過ぎる脂肪。 四十代半ばにもなって、いまだにワンルームの一人暮らし。 日々腐っていく時間の中で、何をするでもなく、ただただ生きている。 だからこうして文章を書く事にした。 文才は全く持ち合わせていない。語彙も少ない。誰かに伝える言葉も上手く選べない。 だから、純粋に自分のためだけに文章を紡ぐ事にした。 何の役にも立たないただの文章の羅列になるかも知れない。 けれど、もしかしたら、何かを得るかも知れない。淡い期待ではあるけれど、一縷の望みを繋いでおきたい。
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