187人が本棚に入れています
本棚に追加
『ぬあ~緊張すんな~…。』
ここはアキラの部屋の前。
夕食後、みんなそれぞれの部屋に戻ると、タクマだけはアキラのために作った料理を持って、廊下に突っ伏している。
『アキラ食べてくれるかなぁ~。顔色悪かったしなー。けど何か食べないと倒れちゃうもんなぁ。しかしいくら好物だからって、すきっ腹にグラタンはどうなんだ??胃もたれるよな絶対。いやそれは俺だけか??うーんよく分かんなくなってきた』『五月蝿いわボケぇ!!💢💢💢』
独り言を呟いていると、おのずとアキラが勢い良くドアを開けてきた。
『アッキーラ!!体調大丈夫!?』
『アッキーナみたいなあだ名で言わないで。💢』
ふとタクマの手元を見ると、暖かいグラタンを持っている。
『…悪いけど本当にいらないから。』
『でも…。』
再度断られたタクマ。
しかしここまで来たら怯むことは出来ないぞ…と、怖ず怖ずと言い返す。
最初のコメントを投稿しよう!