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「水谷さんのところの双子ちゃん、男の子と女の子が逆だったらよかったのにね」
「まぁ、可愛らしい女の子ね……えっ、こっちが男の子なの?!」
「お前!本当は男だろ!間違えて生まれてきちゃったな、お前ら!」
――そんなこと、言われなくたってあたしが一番わかってる。
だって、こんなに可愛い男の子見たこと無いもん。
守ってあげたいって、みんなに思われるの、わかるもん。
『可愛いね』っていつも言われるのは、双子の弟。
女のあたしじゃない。
きっと、神様が間違えちゃったんだよ。
本当は、あたしが男で生まれるべきだったんだ。
だけど、あたしは弟のこと嫌いじゃないよ。
「ルナ、大好き」
そう言って天使の笑顔を見せてくれる星(セイ)。
絶対に嫌いになんてならない。
「あたしも大好きよ、セイ」
大好きなあたしの片割れ。
大切なあたしのたからもの。
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