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ハァハァ…
(なんで…僕がこんな目に…)
西藤凌太は暗闇の中で一人、
八王子の田舎道を走っていた。
彼の右腕は紅く染まり、
痛みで顔を歪ませている。
ハァ…ハァ…ハァ……
時間は夜の12時を過ぎており、
周りには全く人の気配が感じられない。
(くそ…!!)
凌太は走る速度を上げる。
「そんなに急いで
どこ行くんだよ凌太~」
「アッ…アッ…」
凌太は恐る恐る振り返る。
見るとそこには
小柄な一人の男が立っていた。
「ナンヅェ…ナンヅェ…
コンヅァコドスルンヅァ!!
ボクァナヌモスラナイ!!!」
「なんで?
僕は命令に従っただけだよ?」
男は首を傾げる。
「オマァエハメイレイダツタラ
ナンヅェモシタガァウノカァ!?」
「うん!だって」
「「面白いじゃん」」
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