プロローグ

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    ――満月の今宵、魔族は俺たち人間に奇襲を仕掛けてきた。 おそらく、人間の存在が魔族にとって邪魔になってきたからだろう。 元来、人間は魔族の餌でしかなかった。餌と言っても血肉のみを欲するのではない。一番の目的は人間の血肉に含まれる大量の魔力だ。 だから、魔族は人間を野放しにしてきた。好きな時に狩り、そして喰らう。狩りすぎなければ自然と繁殖し、減ることもない。 だが、人間は長い年月をかけて、魔族に対抗する力を身に付つけた。  
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