始まり

3/3
前へ
/56ページ
次へ
 「今度来た時でいいよ。裕一君も冷静になっているだろうし。本当はね、私も晶真にあんな事をして、頼めた義理では無いのは分かっているんだけど、お願いします。」  母は丁寧に僕に頭を下げた。  正直、とてもじゃないが仲直りは絶望的だろう。  僕のケースとは深刻度が比べ物にならない。  そして僕の心の中に、意地悪な気持ちが創価学会に向けられていた。  『願って拝めば叶わぬ事は無しなんだろう?信心の力で何とかすれば?』
/56ページ

最初のコメントを投稿しよう!

598人が本棚に入れています
本棚に追加