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「竜一もう別れて三ヶ月かぁ」
椋が机にベターっと倒れて呟いた。
「あぁ、もうそんなになるか」
拓海もウーロン茶を飲みながら呟いた。
「そうだな、三ヶ月はたっただろうな」
「後悔してない?」
椋は机に倒れたまま、顔だけ俺に向けて聴いてきた。
「してないよ、前にも言ったように、俺はこの結果を受け入れているからな」
「そう・・・ならまぁいいんだけど」
「ま、なんつーか残念だったよ」
拓海は残念そうに呟いた。
俺たちのことを、拓海も椋も本当に応援してくれていた。
それだけにこの結末は二人には申し訳ない。
だが、こればかりは自分自身のこと。
こんな気持ちのままあいつと付き合い続けることは出来ない。
だから、結果を受け入れるしかないのだ。
本当は後悔もある・・・。
あれだけ幸せに満ちていた時間は、もう訪れないかもしれないのだから・・・。
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