318人が本棚に入れています
本棚に追加
なんか俺と貴子の時みたいな展開だな。
そういえば、俺の時のアドバイスも拓海がしてくれたっけな。
拓海も拓海なりに頑張ってるみたいだ。
俺のことを親身になって考えてくれた拓海だ。
今度は俺が応援してやりたい。
「俺のことはいいから、お前は自分のことだけ考えてろって。貴子さん美人だから狙ってるやついるかもしれんぞ?」
拓海に言われた途端、俺は一人の男を思い出した。
貴子と同じ大学に通う葉山大介という男を。
「拓海、ちょい聞いてくれるか?」
「言ってみろよ」
「あぁ、実は」
俺は大学へ行った時見たもの、感じたことを拓海に伝えた。
「って感じなんだ」
「へぇ」
拓海は頬杖をついてウーロン茶の氷をストローでつついてる。
「どう思う?」
「どうもこうも、明らか貴子さん狙ってるだろ」
「やっぱりそうなのか!?」
「まぁ多分誰に聞いても似たこと言うんじゃね?今度椋にでも聞いてみろよ」
「あ、あぁ」
最初のコメントを投稿しよう!