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拓海はウーロン茶を飲み干してから呟いた。
「今のお前にとって貴子さんは全てと言っても過言じゃないだろう。
そこに貴子さんを狙ってるかもしれない相手が現れたんだ。
そりゃ気が気じゃないだろ」
「まぁ…な。」
「っし!!ちょっと付き合えよ」
拓海は席を立ち、ハンガーにかけていた黒いジャケットを着た。
「拓海?」
「ほら出るぞ。で、少し俺に付き合え」
「あ、あぁ」
俺はよく分からないまま、上着を着用して拓海の後に付いて行った。
会計を済ませた俺たちは外に出た。
今日は拓海の車で来ていたため、まっすぐ拓海の車に乗り込んだ。
「で、どこに行くんだ?」
「ま、行ってからの楽しみってことで」
拓海は、エンジンをかけて車を動かした。
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