はじめに

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幼稚園生のあたしは毎日のように園内を飛び出し逃げていた。 ひたすら逃げた。 大人が飽きもせず毎日あたしを追いかける。 人と考え方が違うのか、あたしは園内に長時間いれなかった。 高い柵の中にいろんな人間がうようよ。 その中で遊んだり本読んだりご飯食べたりってゆうのが苦痛で、ご飯もあまり食べない子だった。 もちろん友達もいない。 作れない。 大人と一緒にいる方が楽だった。 簡単に騙せて、なんでも出来るから。 例えばお腹痛いと言われれば、帰らせてあげることが出来る権利を持っている。 そして、ちょっと演技すればだまされる。 だから周りの子に合わせて子供喋りしたり、時には甘えたりしていた。 その反面、心の中では鼻で笑う自分がいた。 変な話、性の芽生えも早く、この頃からすでに開花していた。 結婚は大変な事 恋愛と結婚は違う などとゆう事まで語りだしていた。 性の開花をしたあたしは恋がしたくなった。 が、幼稚園児相手ではままごとになってしまう。 本当の大人の恋がしたかった。 でも実際周りにいるのはまだまだ開花しない(つぼみすらついてない)男の子。 仕方ないのでその中でも下ネタを言うような子を毎日体育館に連れ出していた。 体育館には跳び箱があってその中に入ってしまえば何をしてもバレない。 毎日連れてきては箱の中で触り合いをしていた。 あたしはあれをどこに入れるって事も知ってたし、AVやエロ漫画を良く見ていたので射精なども知っていた。 あたしのうちの近くの高速道路の下にはエロシリーズが沢山捨ててある。 そこにたびたび足を運んでいた。 話を戻します。 そりゃ知ってるあたしは箱の中でチョメチョメしたら入れてみたくもなるけど、さすがに実際しようとなると難しい。 相手に拒否られたら…とかゆう今更な事を考えて一歩が進めなかった。
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