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ここで指導者としての手腕を発揮する場であること。
水野には、わかっていた。
悩みに悩んだところ、現状維持をすることにした。
ゴールキックから、競り合う佐竹と高橋。
高橋がこのボールを返し、安達が拾う。
すぐさま、中川に付け両サイドバックが上がる。
慎吾「さっきと同じだ!!
稲葉さんと駿は下がって!!
加藤さんボランチまで!!」
コンパクトに守備を固め、ゾーンプレス状態を作った。
中川は、サイドを替えるために、小野へ繋ぐ。
前を向く、小野は、右サイドに流れている中里にフィードする。
流れる中里につくのは、拓也。
裏を取られた、大石はカバーのために中に戻る。
拓也は、トラップ際を狙うために中里とのスペースを開けていた。
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