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「きりーつ、れーい、さよーなら~。」
やっと今日全ての授業が終わったと思い、帰ろうと思った矢先、土方・沖田・高杉には銀八の気だるい声がかかった。
「お~い。お前ら居残りな。視聴覚室来いよ。来なかったら留年な~。」
サンダルをペタペタならしながら去っていく銀八を呆然と見る三人。
「ちっ…居残りか…。」
だが高杉は意外にも乗り気で銀八の後をついていった。
「だそうですぜィ。土方さん。」
沖田は欠伸をして眠気を吹き飛ばす。
「留年は嫌だな…仕方ない。総悟、先生に風紀委員の仕事で遅くなるって言っとけ。」
鞄から資料を取り出し、言うことを伝えると土方は資料に神経を集中する。
「へいへい…。わかりやした。」
沖田は重い足取りで視聴覚室に向かった。
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