scene3++君は俺が守る++

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((くそっ!いいとこどりしやがって!!)) 高杉と沖田は、土方の後ろ姿を睨みながら固く拳を握る。 「…ヅラ。」 銀時も土方の後ろ姿を見つめながら静かに言った。 「ヅラじゃない。桂だ。」 「黒駒に金貸りろ。」 「!?…だが土方が貸してくれると言っているじゃないか!」 「お前ホントにバカだな。今は月の初旬だぜ?金ねぇに決まってんだろ。」 銀時は渡された紙をジッと見つめてクスリと笑った。 「無理してんのバレバレ何だよ…バーカ。」 微笑みながら紙を唇に無意識だが、つける様子を二人は魅入っていた。 「…分かった。」 桂はいそいそと控え室へ向かった。 「んじゃ今日は終わりねぇ~お疲れさーん。」 銀時は伸びをしながら立ち上がり、このホストクラブの上にあるアパート(むしろ寮)へと帰って行った。 「じゃあ僕も帰りますね。お疲れ様です。」 残りのメンバーも帰り支度を済ませて、アパートに帰る。 だが、沖田と高杉だけは残っていた。 「…高杉。」 「…沖田。」 二人は同時に互いの名前を呼び、相手の方を見ると、同じ事を考えていたな、と悟った。 「「行くぞ。」」 邪悪な笑みを浮かべながら高杉と沖田は店から出た。 目的は土方を叩きのめすこと、ただ一つ。
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