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「な、何を言っているのかな?シゲちゃん」
「もう演技しなくても良いよ、ゲンちゃんじゃ無いんだろう?」
苦笑いしながら源次が告げると、茂徳は優しい目をして源次に告げる。
「ばれちゃったか、次合う時に種明かしするつもりだったんだけどな」
残念そうに源次が告げると、その姿が光に包まれ、真っ白い球体に姿を変える。
「これが神様の姿か」
「この姿を見ても何とも思わないんだね、いつ僕が源次じゃないって気付いたんだい?」
茂徳の言葉に少し驚いたように告げる神様、その問いに、茂徳は笑みを浮かべながら答える。
「神様が人と同じ姿をしているだなんて、人の傲慢だろう?
ゲンちゃんじゃないって気付いたのは、最初に少し違和感があったのさ、で魔法の練習の時に確信したんだよ」
「そうか、こんなに早く見破られるとはね」
少し自信を無くしたように神様が言えば、茂徳は笑顔を見せて告げる。
「なに、そこら辺の奴らなら簡単に騙されるから安心したらいい
で、ゲンちゃんは今何をしているんだ?」
「源次は今神になるための修行中だ。茂徳が次に来る時には新人の神になっているだろう」
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