爺、元の暮らしに戻る

3/4
2922人が本棚に入れています
本棚に追加
/214ページ
愚か者は自分が行かなくちゃ!とでも思ったのだろう、奴が行っても犬死にだが。 そうして第二王女の捜索に大勢の人が駆り出され、国外も含めて探しに行く。 すると、王国から少し離れた辺りで瀕死の一人と死した四人がいたのが発見された。 その情報によると、愚か者と第二王女はすでに死亡しており、瀕死の一人も障害が残る。 それから五年の時が流れ、茂徳が保護していた子供達は、大きくなり巣立っていった。 サイトとリリイの兄妹はギルドに登録し、王国に家を買って二人で暮らしている。 鳥人と獣人の混血であるダイムは、ハーフ差別の少ない中央の森で一人暮らしをしている。 白斗は茂徳の家に残り、魔神であるクレイと、使い魔三体はいつも通りだ。 会おうと思えば何時でも行けるので良いのだが、やはり心配なことには変わりない。 使い魔契約したジュノは国政に携わっており、学友達もそれぞれ重要な地位にいる。 レイはギルドの実力者の一角になり、数々の依頼をこなし、次期将とも謳われている。 光の貴族であるラナは親の仕事を手伝い、税を活用して領地をより良くしていく。 ライラは姉であるレイラと共にこの国に残り、ギルドで功績を上げながら、姉を手伝う。
/214ページ

最初のコメントを投稿しよう!