爺、転生

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「そうかい、なら安心したよ」 安堵の笑みを見せる茂徳を見ていて、神は何かを思い出して問う。 「練習の時にもしかしてと思ったが、茂徳は魔法で何かに気付いたのか?」 「自信は無いが、魔法に属性の垣根が存在しないことか?」 「!ああ、その通りだ。よく気付いたね」 魔法は属性分けされているが、それは所詮人が決めたもの、本来なら人々は多くの魔法か使えるはずなのだが、先入観で制限されている。 過去にそれに行き着いた者もいたが、相手にされず。それが真実とわかるや否や、悪用や反乱を恐れた者達に捕らわれ、皆殺しにされた。 「いやぁ、驚いたよ。もうそこに気付くとは、名残惜しいけとそろそろ転生だ、何か要望があったら聞くけど」 「そうか、もうお別れか、だが今生の別れでは無いんだろう」 神はそれを肯定し、それを見た茂徳は要望を告げる。 「年は今のままで構わない、肉体だけ若返らせてほしい。それとこんな老いぼれはすぐに死んでしまうだろうから、不老にしてくれ」 「あまり欲が無いんだね、まあこちらでいろいろとオマケしておくよ」 神がそう言うと、茂徳の視界が一変した。
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