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「あぁ~
ヤバいっ
英単語が~
古典単語が~
襲ってくる~」
「分かるよ~
青っち」
お昼休みの友達の教室にうち青っちこと青崎美穂子(あおさきみほこ)の声が軽く響き渡る。(軽くかよ)
「覚えないといけないって、分かってるんだけどね~」
「分かるわ~
公募も迫ってくるしな」
うちが言ったことに同意しているのは同じ吹奏楽部に所属していた(今は引退している)南こと南村田知佳(みなみむらたちか)とカズコこと和市名香奈音(かずしなかなね)。
南とうちはパーカッション(うちは残念なほどヘタクソで南がいなければ引退まで続かなかったように思える)カズコはゲンバス。
ちなみにいろいろ補足すれば、市立高校に通う三年生(または受験生とも言う)。
校舎は公立のわりには綺麗な方でなぜか市内で一番人気校。
うちにはあまり理解出来へんが、まぁ、多分あんまり不良みたいなのがいないのと頭がいい理数系の特別科があるからやな。
うちに言わせれば、普通の学校だし、制服は紺の可愛さのへったくれもないジャンバースカートにブレザーやからなぜそこまで人気があるのかは不思議でしかたない。
あと喋り方は関西弁混じりが多いかな?
「青っち
どないしたん?
ぼーとして?」
カズコがうちを見て言う。
「あ~
ゴメンゴメン
一瞬意識が遠のいとったわ(笑)」
「なにそれ」
いけない、いけない…………
説明するのに夢中で友達と居るっての半分ぐらい忘れとった(うちは一つのことしかできへんからな………)
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