Burial<Prologue>

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季節が巡る時間×涙色の想い出… 鈍銀色の空の下、吐息は白く舞いながら 寂しいと想う時間が永くて…遥か彼方へ… 空に還ったキミへ 『僕は上手にキミを愛せてただろうか?』 後になって想うのは、果てしなく広がる空や海が 想い出の、あの場所…あの丘に…咲いてた桜や ビルの群れを抜けて、細い路地を手を繋いで歩いた あの道も、いまは変わってしまった… 変われないのは、未だ僕自身なのかもしれない 誰かがね言ったんだ 『そんなに悲しいなら死ねば良いと…』 また違う誰かが言ったんだ 『キミの分まで生きて行け』って 僕には疑問なんだ… 『キミの分まで…?』 キミの使うべき時間はキミ自身が使うべきで 僕が使うものではない… 悲しいとか寂しいとか想うのは 『自分自身の弱さ』か? それとも…? 別な何か…? 後になって想うのは、日々重ねる毎に、色褪せないキミの面影が…まだ胸に記憶にあるから… 魂に深く刻まれた、想い出は消えない…
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