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今回の神具捜索に私と共に向かうことになったのは件の彼女ことセネア・フォルトゥーナ、肉体労働専門のアギト・ディンクス、強大な魔法を操る謎の人物レフトの三人だった。
三人は長い付き合いで気心もしれた中らしい。
私はそんな三人の中に割って入った形になったが三人とも気にせず私を快く歓迎してくれた。
といっても心の内までは伺い知りようもないが。
リーダーとしての義務感を持ったセネアや表裏のないアギトはともかくレフトに関しては謎としかいいようがない。レフトの素性については長いつきあいである二人でも詳しくはわからないらしい。いつのころからか神の戦士の一員になりその強大な魔法の力で皆に重宝がられていたが過去を話したがらないという謎の存在ということでリーダーのセネアと古参のアギトを目付代わりにつけ表立った活動にはあまり参加させなかったらしい。
「なんだよ、レフト。じゃまするのかよ」
「じゃまだなんてそんなめっそうもない。それより二人が喧嘩することでユーグが困り果ててる方が問題だと思うんですけれどもね?」
レフトの言葉に二人の視線がこちらを向く
「あの、喧嘩はまずいと思うのだが、だめか?」
「いや・・・悪かったな、ユーグ」
「ううん、ごめんなさい、ユーグ」
「さて、仲直りが済んだところで本題に入らせていただきますよ」
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