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「ガーディアンか」
「ガーディアン?」
「遺跡を守る守護の獣さ、まぁここは遺跡じゃないが」
「神よりもたらされし至宝を守る以上ここも遺跡の一種には変わりないでしょう、それより来ますよ」
レフトの言葉に振り返ると砂の獣がすぐそばに迫ってくるところだった。
アギトが手早く抜いた大剣で凪払うがまるで砂以外のもので出来ているかのように硬い手応えがかえってくるだけでその姿は欠片も崩れる気配がない。
迫ってきた時の勢いのままアギトにかぶりつこうとしていた砂の獣をすんでのところでレフトの守護魔法が止める。
たが、それは砂の獣の足を止めたに過ぎず砂の獣は足を踏みならしながら声なき叫びを上げた。
「ここは一旦引いたほうが良さそうですね」
「そうだな、セネアの魔法なら効きそうなんだが・・・」
「詠唱に時間がかかるですよ」
私たちはそのまま砂の獣とは反対方向に走り出した。
去っていく気配に気づいたのか砂の獣が追ってくる様子はなかった。
それからどれくらい走っただろうか・・・私たちは広場のようなところにでていた。
「このくらい離れれば大丈夫でしょう」
「そうだな、休憩しようぜ」
私たちはめいめいにその場に腰を下ろした。
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