ボロ屋敷

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ファーレン公国 東の森エルエス。通称「Lostdream」夢が失われる……… 「…ってそんなこと一回もねぇよ!!!」 ドアをぶち抜いて出てきた餓鬼………もとい「夢買い屋」オーナー。 「今ドキそんな展開ないよー」 「あ、ガラガラお早う。」 パジャマ姿で現れた少女は、毛布を引きずって少年の前を通り過ぎる。 どこからか薬箱をだして何かを探している。 「誰だよこんな長いあらすじ書いた奴…………」 少年はぶつぶつと文句を言いながら破れたドア(自分のせい)を修理している。 「ん?ガラガラもう傷気にしてないから隠さなくていいよ?」 「黙れダクト」 ガラガラと呼ばれた少女は絆創膏を左頬に貼っている。 どうやら絆創膏を探していたらしい。 「ま、深い傷っていうのはあってるね」 「生きる意味忘れたのもね」 二人は互いに意味ありげな台詞を言うとそれから一言も喋らなかった。
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