逆転の薬

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その男は非常に伊達であり、頭もきれそうな顔立ちをしている。 が、どこかずるそうな感じが出ている。 「お主、ウイルスのワクチンを作れるか?」 王は率直にそう聞く。 「はい、予算と時間があれば大丈夫かと。」 男はそうすぐに答えた。 すると家臣が続ける。 「このウイルス、潜伏期間が長く、それでいて自覚症状がありません。 発症するときにはすでに体はウイルスに侵されていて、すぐ死に至ります。」
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